いつも歩く松林の中の道です。
今は、夏の暑さを日差しが教えてくれます。が、松林の中は爽やかな風が吹き抜けるので、日差しを遮り気持ちの良い空間になります。
冬は、海岸線に並行して松林を歩くので、海岸線に出たら寒々とした雰囲気と北風にさらされます。が、松林の中は穏やかな風しかなく暖かみがあります。
足元には海岸線のサイクリングロードを歩く時、防波堤の上を一部走るためセメントの上を歩くため硬い感じがします。が、松林の中は松葉の敷き詰められた砂地の上を歩くので、柔らかさがあり且つはまり込まないので、歩くのがとても気持ち良くなります。
海岸線のサイクリングロードは、大自然の荒々しさや雄大さを感じられますが、松林の中は、和らぎを感じられる道です。
秋には、きのこの宝庫になり
夏には、フィットンチッドの甘い香り
冬には、まつぼっくりからヘリコプターの羽のような種が落ちまつぼっくりの林に
春には、松の先端に新緑の新芽が芽吹き松林の中を明るくします。
四季折々の表情を見せる松林の中は、いつも気持ちの良い空間です。
禅語には、松の緑をいつまで変わらぬものに例え
松無古今色 まつにこきんの色無し
と、変わらぬものの例えとしています。
多くの人が昔から松林の中の小道を歩く時、その穏やかな空間に和らぎを感じとり想いを馳せたのだと思います。
ご高齢の方々に福祉の仕事で関わらせて頂く中でも、心無い言葉や態度を受け、自分の関わり方や態度に不備があるのだと心が折れてしまうこと毎日ですが、いつも変わらず穏やかで気持ち良い松林の中の小道を歩く時 それでも自分の存在意義を感じられる何かを得られる不思議な場所となっています。