都知事選候補の宇都宮さんについて
宇都宮健児さんのお父さんは戦争で大怪我した傷痍軍人でした。家は貧しくて愛媛県高山村から大分県の国東半島に入植しました。長男の宇都宮さんは小中学時代は電気もない土地で両親の開墾を手伝う日々でしたが、成績は優秀で熊本の叔父さんの家に下宿して熊本高校へ通い1965年に東大法学部へ入学しました。
1968年には司法試験に合格しましたが、貧しい実家を助けるために東大中退、弁護士になりました。
サラ金や商工ローンなどの多重債務被害者、解雇された派遣労働者たちを救うために反貧困ネットワーク代表になり、年越し派遣村の名誉村長に推されるなど、いつも貧しい人たちに寄り添って奮闘してきました。オウム真理教ともたたかった勇気のひとです。
宇都宮さんの著書『大丈夫、人生はやり直せる。サラ金・ヤミ金・貧困との闘い』は有名です。
宮部みゆきさんの『火車』に出てくる正義派弁護士のモデルになるなど、苦労人で庶民の気持ちがわかるすばらしい都知事候補です。
悪徳消費者金融の武富士の顧問弁護士だった吉村洋文大阪府知事や血も涙もない商工ローンの顧問弁護士だった橋下徹氏とはまったく正反対のひとといってよいでしょう。
いま大評判の石井妙子さんの『女帝 小池百合子』で知られるように周りの人々を押しのけテレビを利用して都知事にまでのし上がってきた小池百合子さんとも対照的なひとです。小池都知事は東京五輪開催を優先してPCR検査を渋ったために東京のコロナの犠牲者を増やしてしまったと批判されています。
東京都知事の選挙には関係の無い私ですが、それでもこの方のような人こそなっていただきたいと思いました。
それにしても、次の首相は誰だろー
という会話が聞こえてきましたが
やはり安倍晋三氏しかない
と話され、やっぱりそうだよねと
返答されていました。
人それぞれの判断基準や思想性があって然るべきだと思います。が、
これだけ民主主義をないがしろにし、私達市民の暮らしを疲弊させ、私利私欲に走る安倍晋三氏しかないと話せるのは、私にとっては、あまりに無知で現代市民社会の一員としての意思決定に無関心であるとしか言いようがありません。
東京都知事選でも最低限
市民社会を生きる一員として熟考し選びとる事は必要だと思います。
最近、若い人達の中には、SEALDsや黒川を追いやった人達のように市民社会の一員として意思表示することの大切さに行動する人が出てきました。
ヨーロッパでは、陸続きの国々である事から、自分の住む国の市民としての誇りや帰属性の証として市民社会の一員の意思表示を明確にする事が当たり前で、当然の姿です。
私達島国の市民と言えど、現代を生きる市民の一員としての熟考と選択を都民のみなさんがなされる事を期待します。