竹本和義さんの投稿文を読んだ。竹本さんは、九条の会の会員さんで、78歳になるおじさまです。
彼の友人から電話があり、今年2月に自民党の麻生太郎が発言した『原発は危ないというが死亡事故はゼロだ。原爆と原発を一緒にして騒いでいる新聞もある』と発言して物議を醸した。あの発言に怒り心頭だという。
その友人は、東京電力のまさに福島原発の建設に関わってきた東京工業大学卒の技術者であり、定年退職後ではあったが、事故後 自発的に3号機の使用済み核燃料の搬出の工程作業に携わられてきたそうだ。
『俺は一生十字架を背負って生きていくつもりだ』が、口癖だったそうだ。
生涯の仕事として原発に関わってこられた技術者が、自分の関わってきた原発が大事故を起こし責務を感じ自らの健康的なリスクを負ってでもやるしか無いとお考えになったからだと思う。
原発事故による低線量の放射線でも長期間浴びれば、白血病や癌になりやすく免疫低下もある。
10数万人の移住を余儀なくされ2000人以上の関連死をも含む犠牲を出しながら原爆と原発は違うから安全だとでも言いたいのだろうか?と。
原発の抱えるリスクと課題を直視する必要性をこの投稿は訴えておられた。
にも関わらず現在の岸田内閣は、こんな見識の発言をする麻生太郎副総裁に対する反省なくグリーンDXと銘打って原発の稼働促進を図ろうとしている。
既に発電コストは再生可能エネルギーが原発を下回ることはわかってきており、莫大なリスクを私たちが背負っていかなければならず、次世代のみならず後世に何代にも渡り負担をかけ続ける原発への回帰はあり得ない選択ではないか?
国会で議論にならない屁理屈しか話さない現在の岸田内閣は狂気の沙汰でしか無いと思う。
即刻退場して頂きたい。