私たちがやるべき事

先日からのロシアのウクライナ侵攻に懸念を抱く方は多いと思います。みなさんは、どうお考えでしょうか?

証券関連の投資コンサル業の方は、業況悪化や新たなる投資先への機会ともいえる環境だとコメントしていました。

‥とんでもない!こんな状況で金儲けの話とは。

もちろん私たち市民には、天然ガスや石油の調達が不安定になる事や価格の上昇、副次的にあらゆる生活資材の値上げなど生活不安が襲いかかる可能性があり危惧すべきことだと思います。

しかし、地球市民としてウクライナの市民が、望まぬ戦争に巻き込まれて窮している姿を見て、この侵略を進めているプーチンに怒りを覚え、こんな馬鹿な侵略をただちにやめろ!と思う方は多いと思います。

しかし、昨日、私の知人である元自衛隊員が、プーチンなんか暗殺してしまえ!早く暗殺すれば世の中良くなるのに‥!と、話し周辺にいた数人も、ホントだよ!早く暗殺してしまえ!と同調していました。

私は、間違いだと思います。

確かに、私たちの知る限りプーチンの強権的な軍事侵攻に関して、最大限非難されるべき話しであり到底容認できる話しではないと私も思います。

しかし、暗殺という思考が、力による現状変更の最たるものであり許されざる考え方で、まさにプーチンと同じ思考だと思います。

私たちの日本という国の南北には、まさにロシアがあり中国がある。台湾と中国の軍事的緊張の高まりに、鹿児島から石垣島に連なる第一列島線上に、まさしく自衛隊のミサイル基地を配備し、静かな離島であった現地は一触即発の緊張が高まりつつあります。

プーチンが軍事侵攻の口実とした、自分達の平和的存在権を脅かす軍事体制がそこにあるからやむを得ず侵攻する‥の対象物を私たちの南方の島々に作りつつあります。万が一にミサイル発射や交戦となれば、島民の方々は戦禍に曝されることとなります。

岸田首相が、敵地先制攻撃能力の確保が喫緊の課題であると話し、1000兆円を超えた国家負債にも関わらず、莫大な軍事予算を付けミサイル基地整備等を実戦配備していこうとしています。

もちろん中国の習近平氏やプーチンには、どんな理由があれ軍事侵攻が正当化されない事をわからせなければならないと思います。

それには、もちろん米国のバイデン大統領にもわからせなければなりません。

しかし、それは 暗殺や暗殺の恐怖からわからせるのではありません。

安倍が、プーチンの策略から北方領土変換の外交交渉の成果を得て自分の支持率を維持しようとしてプーチンを地元山口県のホテルに招き接待し、極東経済活動資金として3000億円以上も拠出し何ら外交成果を上げる事なく終わったように、私利私欲による外交交渉ではなく両国の市民の幸福に寄与する事が目的でなくてはなりません。

タカ派で知られる筑波大学の某教授が、昨日TVでコメントしていました。

解決策は何なのでしょうか?の司会者の質問に

 

それは、ロシア市民がプーチンの施策を非難することだと。

実は、強権的であれ軍事的方策に走るファシストであれ、最も恐れているのは自国市民からの支持が無くなることであり、支配を続けられなくなる事なのです。

一番怖いのは、市民の反発であり私欲に走らない市民の抗議活動なのです。

ロシア市民は、すでに逮捕も恐れずウクライナ市民との連帯を表明するために 私利私欲を捨て市中でデモによる抗議活動をしています。1700名以上の逮捕者を出しても抗議活動をしているようです。

私たち日本の市民に必要なのは、暗殺を誰かがすることを願う事や、軍事的方策で戦う事でなく、ウクライナ市民やロシアの市民と連帯して、今回の軍事侵攻を非難 撤退させることであり、日本でも自衛隊基地整備を南西諸島に配備させない事。

市民が正義のために、意思表示することが最も求められている事であり、最も力を発揮できる事だと思います。