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みなさんもすでにご存知の事かと思いますが、レジ袋の有料化が7月1日からスタートします。小泉進次郎環境大臣の誇らしげなスピーチにみなさんも生活の変化をまたお考えになられたり、エコライフを目指されたりされるのではないでしょうか?

 

が、しかし

 

変化のきっかけとしてのレジ袋の有料化は良いのですが、これだけではあまり意味がありません。

 

元々、プラスチックゴミの海洋汚染の社会的問題提起から始まったレジ袋の有料化ですが、我が国の政府は2030年までに25%削減すると言っています。

実は、日本は世界で2番目に使い捨てプラスチックの一人当たり排出量の多い国で1位は米国です。

 

瀬戸内海では、私よりもっと真剣にゴミの回収に取り組んでおられる方がいらっしゃいます。

愛媛の社団法人のECオーシャンズの岩田さんです。愛媛の佐田岬半島あたりは、瀬戸内海のゴミの漂着が激しく、多数ある無人島あたりには恐ろしい程のゴミが漂着しているそうです。岩田さんはそのゴミを必死に回収しておられるそうですが、私と一緒で心が折れる事が頻回だそうです。

大半のゴミは、陸上由来でゴミのポイ捨てなどが風や河川を通じ海洋に流し出され、海岸に打ち上げられたり深海に沈んでいきます。海底のゴミは報道されているようにマイクロプラスチックとなり有害物質の塩化ビフェニールなどを運ぶことになります。

海岸には、陸上由来のゴミが漂着していますが、人口密度の高いエリアで特に多く瀬戸内海は日本海に比べやはり大量に打ち上げられる状況です。

鹿児島大学の藤枝教授によると瀬戸内海のゴミは4500トンが流入しているとのことで、陸上からの流入量は3000トンに及ぶそうです。

今回のレジ袋の有料化は、大切なきっかけになり得ると思うのですが、使い捨てプラスチックの4%足らずである事や大半のゴミは、ペットボトルや靴や発泡スチロールやカゴなど多岐にわたります。

私達一人ひとりが、そのゴミを出さないように工夫する事、ポイ捨てしない事、リサイクルに回す事がまずはできる事だと思います。

しかし、問題の本質は大量消費による経済の拡大再生産を良しとしている日本のありようである事を見直す事が必要です。小泉大臣が得意そうにレジ袋の有料化で環境保護が図れるなどとうそぶく様は、間抜け以外の何者でもないと思います。

私達一人ひとりが、まず投げ捨てない事

なるべくリサイクル  できる事からまずはスタートかと思います。

が、リサイクルの先が本当にリユースされているかというと実は大半は海外にゴミ輸出されていて昨年、フィリピンやタイも日本からのリサイクル資源ごみの受け入れを拒否し行き先がなくなった資源ごみが国内に滞留し始めているという大問題もあります。

 

皆生海岸のサイクリングロード脇に散乱しているゴミを見て、始めてしまったゴミ拾い。気楽に投げ捨てられ草むらに散乱する空き缶やペットボトル 日本酒のプラスチックカップ カップ麺の容器 弁当殻 タバコの吸い殻 などが、風や雨で海に流し出され浜辺に打ち上げられる。

なぜそんな不道徳な事ができるのか私には信じられないのですが、レジ袋の有料化で少しでも意識が変わりゴミの散乱が減ることを祈るばかりです。

私の無力なゴミ拾いでは、ほんのわずかな事しかできないのですが、それでもやれることをやるしかないと思っています。