今日の天声人語

大学進学の為に恩師が天声人語の要約や意味の理解を毎日取り組み添削してくださった。その毎日の取り組みが、後の私のあらゆる場面で力になった。恩師が天声人語の要約を添削するから毎日取り組んでみたら?と言われた事に非常に感謝している。

いまだに朝日新聞天声人語はよく目を通している。先日、朝日新聞の誌面に四人の筆者の顔ぶれを拝見できるチャンスがあった。とても深みある文章に未だに心揺さぶられるところです。

 今日の天声人語を読むと、これまた面白い!

小林製薬のネーミングには熱さまシートなどどんな商品か突き止めた結果、ズバリでありながら心をくすぐられる物が多い。

 が、反面実態から外れ客を惑わす落第ネーミングが大手を振っている。

[反撃能力]である。しかし、敵基地攻撃能力である。これまで専守防衛と頑なに固辞してきたはずの敵への攻撃であり、相手の攻撃が一発も届いて居なくてもミサイルを相手国に打ち込めるのが事の本質である。ロシアのごとく自分は戦争を望まないが、敵が先に仕掛けてきたと、概して戦争の始まりとはそういうものだと。

政府はいつもネーミングで矛先をかわそうとしてきた。国会を反対デモが包囲した安保法案を平和安全法制と呼び、何度も廃案になった共謀罪は、テロ等組織犯罪準備罪と名前を改めた。

最後に皮肉が効いている!

いっそのこと、あちらの名前を変えてみてはという川柳が朝日新聞に載っていたそうだ。

防衛省 改め 敵基地攻撃省

言葉のまやかしが多すぎる。

    とまとめていた。

筆者の短文に要約された強い意思表示に、ある意味感動すら覚えた。

か、今すべきは感動することではなく、政府権力者の暴挙に まやかしを解き崩し意思表示して正す事だと思った。