主戦場

みなさんは、この映画をご存知でしょうか?

約2年前に 韓国の慰安婦の問題について、立教大学院生だった日系米国人のデザキさんがインタビュー式で議論を引き起こした映画です。

現在まで、2年前の公開から自主上映中心に始まった上映は止まったままになっています。

それは、タレントのケント-ギルバートや藤岡信勝らが上映差し止め請求の裁判をされているからです。

訴えているのはケントギルバートや藤岡らで、(慰安婦は、日本軍の強制ではなく風俗職業人であったとか、そんな事実は無かったと主張している)否定的主張をしている人がインタビューに答えた人物等でした。

デザキ監督は、大学の卒業制作としてインタビューを申し込み、出来が良ければ『公開』するかもしれないことを告げていたようです。

この映画の上映をめぐり右翼の妨害行為や嫌がらせ行為が横行したことはニュースで盛んに報じられた為、みなさんも記憶がある方もいらっしゃるのではないかと思います。

実は、1月27日に判決が出ました。

判決は、原告の敗訴で公開が可能となりました。

公平性の担保の為、両論を紹介する内容となっているようで、否定的主張をしているインタビューされた一部の人が今回訴訟したようです。

私は、具体的正否の内容については、わからないのですが、その当時からデザキ監督に対する個人攻撃や嫌がらせをする"やから"がおり、現在もYouTubeで見ることができます。

発言の一部を切り取り、発言の主旨を捻じ曲げているとか、詐欺手法だとか、口汚ない批判をする物が散見されますが、それらも含めてデザキ監督の発言やデザキ監督へのドイツ人記者のインタビューなど見ることができます。

新聞記者であった本多勝一氏やマイケル・サンデルの主張にも見て取れますが、基本的に民主主義の基礎的取り組として、多様な意見や少数意見との議論や両論併記はあって然るべき大切な事象であると思います。

もちろん出演者を騙して意見の切り取りによる主旨のねつ造は、許されることではありませんが、これら提訴した人たちは、その内容の主旨をねつ造されたとは言っていません。また、インタビューにも言わされたとは言っていません。

話した内容については、本人達の主張は織り込まれているようです。

では、なぜ上映を阻止しようとするのか?

判決は、法的にきちんとした書面による映画化の了解があったとしてデザキ監督の主張を認めて上映が可能となっています。

映画の作品としての興味はもちろんのこと、インタビューに応じ出演し、上映阻止に動いているこれらの人の主張。私たちにとって歴史修正主義と言われる不都合を 無かった事にしようとする人間の醜悪な発言も見て取ることができます。

上智大学まで悪者にされているのには笑うしかない状況ですが。

桜井よしこのような元マスコミ界の人間が、とんでもない発言をしている事に驚かされます。

両者の意見を聞いてどう思うのかは、みなさん次第だと思います。

しかし、私は、明らかに進むべき道はどちらなのか?わかりやすいと感じました。また、自主上映が企画されるのではないかと思います。

が、YouTubeでみなさんも両者の意見を聞いてみませんか?