高GABAトマト

みなさんは、スーパーで『高GABAトマト』と書かれたトマトを見た事はありませんか? 私は、何気なく品種改良された品種で身体に良さそうだと思って見た記憶があります。が、そこに潜む大問題があった事を 河田昌東氏が暴いておられました。河田さんは、現在の筑波大学を卒業後、名古屋大学分子生物学をされていた方です。

高GABAトマトの何が問題かというと、最近耳にするようになってきたゲノム編集による国内初のゲノム編集野菜の市場への投入であったからです。

遺伝子組み換え作物に対する危険性の感覚は、私たちにはすでにあります。しかしゲノム編集野菜と認識なく安全性の確保はわからないままではないでしょうか?

河田さんによる説明では‥

遺伝子組み換えの場合、日本の大豆やとうもろこしは、除草剤耐性大豆や害虫抵抗性とうもろこしの遺伝子を強引に大豆やとうもろこしに挿入して作るが、遺伝子の挿入場所が特定できない為、多数出来た変異体の中から目的の変異株を選び出す必要があり大変な作業を伴う。

ゲノム編集では、あらかじめ標的遺伝子の特定配列(通常20塩基程度)だけを効率よく切り出せる。CRISPR-Cas9という細菌由来のDNA分解酵素を使用することが多い。標的の認識用ガイドRNAとハサミからなり標的認識用ガイドRNAを人工的につくれば品種改良やガン治療などへも応用可能だ。が、特定配列のガイドRNAは20塩基程度であるためまた適合性の厳密さに欠ける事やハサミがひとつと書かれていたりするが、実は細胞ひとつに億単位のハサミを投入する事もある。つまりオフターゲットと言われる標的外遺伝子を破壊してしまう可能性がある。また、タンパク質合成の設計図となるメッセンジャーRNAの複製過程においてエキソンというタンパク質に翻訳される塩基配列イントロンという翻訳されないが、遺伝子の発現調整などをしていると思われる塩基配列があり、イントロンは、まだよくわからない状況で、同じエキソンを持ちながら異なるメッセンジャーRNAが出現することが解明されていない。

また、ゲノム編集のハサミとなるC as9の大量合成と標的遺伝子が編集出来たかの目印遺伝子としてマーカー遺伝子が使用されている。このマーカー遺伝子は、抗生物質耐性遺伝子が使われている。編集食品には、これらの遺伝子を当然残留させてはいけない。この為、編集前の元株と交配を繰り返し消していく必要がある。しかし、現在の遺伝子組み換え作物アメリカ産とうもろこしからは、この遺伝子が必ず含まれている。その為抗生物質耐性遺伝子を持つエサとしてのとうもろこしを食べる為、腸内細菌が抗生物質耐性菌になる事がわかっており加工時に耐性菌で汚染される。

厚生労働省は、ターゲットをカットするだけの外来遺伝子を含まない場合は、安全審査は不要。消費者庁もゲノム編集食品は、遺伝子組み換え食品と異なり表示不要とした。つまり、メーカーが先ほどの編集遺伝子の残留はないと言えば検査、表示不要となり知る権利すら削がれている。

これは、現在の自民党政府が米国追従の結果となっている。他方、EUは、2018年に表示必要との判断をした。またしても安倍政権下岸田現首相を含み、トランプ大統領へのみやげとして国民の健康を売り渡した結果だ。

ちなみに、この高GABAトマト 開発は、筑波大学の江面浩教授で、江面氏が取締役のサナテックシード社が販売している。この苗を全国4000人に無償配布している。

みなさんが目にするこの高GABAトマト。まさに表示不要のゲノム編集トマトである可能性が高い。

ちなみにこの内容は、雑誌世界に河田さんが寄稿されていますし、okシードで検索しても河田さんの講演内容など情報を得ることができると思います。